資格を取ってよかった?言語聴覚士(ST)になって変わったこと、変わらなかったこと
資格を取れば安心できると思っていた
社会人として会社員で働いていたころの私は
- 特別なスキルや資格もない
- 自分に何ができるのかわからない
- 今の仕事でキャリアが積めているのか不安
- 転職したくても、次の働き先なんてないのでは……?
そんなことを考えていました。
- 「手に職があれば、何か変わるんじゃないか」
- 「漠然とした将来への不安もなくなるんじゃないか」
そんな気持ちから、言語聴覚士を目指しました。
でも、実際に資格を取得し、言語聴覚士(ST)として働き始めて気づいたことがあります。
それは、「資格を取ったからといって、すべてが解決して安心できるわけではない」ということでした。
今回は、資格を取る前と実際にSTとして働き始めた後で、自分の中で「何が変わったのか」「何が変わらなかったのか」を振り返ってみようと思います。
資格を取る前の自分:「私には何もない」という焦り
資格を取る前の私は、
- 自分には何のスキルも資格もない
- 何ができるのかわからない
- 今の仕事でスキルは身についているのかな
- 年齢を重ねても転職したくなったとき、次の仕事は見つかるのかな
そんな不安を感じていました。
女性は特にライフスタイルも変わりやすい。
年齢を重ねるにつれて漠然とした不安も膨らむばかり。
仕事につながる明確な専門性がないことが、自分のコンプレックスになっていました。
資格を取って変わったこと
「働くことへの不安」が減った
STになって一番大きく変わったのは、「働くことへの不安」が減ったことです。
実際に現場で働き始め、「自分はSTとして働ける」という気持ちが生まれました。
もちろん、自分の希望条件に100%合う職場へ必ず就職できるわけではありません。
しかし、高望みをしなければ、有資格者として働く場所は存在します。
「もし今の職場を辞めても、働く場所が全くなくなるわけではない」
この安心感は、資格を取る前の自分には決してなかったものでした。
実際に、友人も「将来、働くことに対する不安が減った」と話していました。
私にとって資格は、ある意味、「心のお守り」のようなものなのかもしれません。
「自分にも専門性がある」という自信
資格を取ったからといって、急に何でもできるようになるわけではありません。新人の頃はわからないことも多かったですし、今でも勉強することはたくさんあります。
何度も「もう辞めたい」と思って悩んだこともあります。
それでも、
「私は言語聴覚士として働ける」という自信は自分の中では大きかったです。
「自分には何もない」から
「少なくともSTという専門性はある」に変わりました。
そして、
- 「これからは専門知識を積み上げていこう」
- 「STとして、これからどんな経験を積んでいこう?」
と、STとしてのキャリアを考えられるようにもなりました。
何もなくて「どうしたらいいんだろう」と思っていたところから、
「とりあえず、自分には土台がある」
と思えるようになったんです。
さらに、STとして働く中で、
「私は知識を深めたり、学んだことを積み上げたりすることがむいているのかもしれない」
という、自分自身のことにも少しずつ気づくようになりました。
資格を取ったことで、仕事だけではなく、自分がどんなことに向いているのかを考えるきっかけにもなったと思います。
変わらなかったこと
給料が大きく上がるわけではない
「資格を取って専門職になったんだから、資格手当もついて、給料もそれなりに上がるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
医療・福祉職は専門的な知識や技術が必要で責任もある仕事ですが、大幅な昇給が狙いづらい構造があります。
これは、実際に働いてみて感じたことの一つです。
もちろん、給与は職種や職場、経験年数などによっても違います。
ただ、「資格を取れば、必ず給料が大きく上がる」というものではないと思います。
むしろ、資格を取って転職したことで、資格を取る前より給料が下がった友人もいました。
「資格=高収入」ではないということを知っておく必要もあると思います。
資格を取っても「サラリーマン」であることは変わらない
資格を取ったからといって、
- 好きな時間に働ける
- 好きな場所で働ける
- 自由に仕事ができる
- お金の不安がなくなる
- 人間関係や職場のルールの悩み・縛りが消える
というわけではありません。
結局のところ、職場に雇われて働くのであれば「サラリーマン(会社員)」であることに変わりはありません。
資格ひとつで「完全な自由」や「お金の不安の解消」が手に入るわけではありませんでした。
じゃあ、資格を取る意味はないのか?
じゃあ、資格を取る意味がないのか?
私は、そうは思いません。
確かに大きな給料アップは望みにくいかもしれません。
でも見方を変えれば
「一定の収入を得ながら、専門職として長く働き続けられる」
これは資格を持っているからこそのメリットではないか思います。
「ものすごく稼げる仕事」ではないかもしれない。
でも、「働く場所を選ばなければ、仕事がある」
という安心感を持てることは、私にとって大きな意味があります。
だから資格は、
「たくさん稼ぐためのもの」というより、「働き続けるための土台」
という側面もあるのかなと思います。
だからこそ「その先」を考えるようになった
もし、もっと稼ぎたい、もっと自由な働き方をしたいと思うなら、
資格を持ったうえで「+α」を考えていく必要があると思います。
- 資格を活かした別の仕事
- 専門知識を活かしたWebでの発信やコンテンツ化
など
資格だけで人生を安定させるのではなく、
「資格を土台にして、自分で選択肢を増やしていく」
資格を取ったことがゴールなのではなく、
「この資格を使って、自分はどんな働き方をしたいのか?」
そんな風に思えるようになったことが、私にとって大きな前進でした。
まとめ:資格はゴールではなく、選択肢を増やす土台
資格を取ったからといって、人生が劇的に変わったわけではありません。
- 給料が大きく上がったわけでもない
- 仕事が楽になったわけでもない
- サラリーマンであることにも変わりはない
でも
「私には何もない」「仕事がなくなったらどうしよう」という漠然とした不安から
少なくとも「私はSTとして働ける」という軸ができたことは、心配性な私にとって安心感に変わりました。
資格はゴールではなく、自分の働き方の選択肢を広げるためのスタートラインです。
それをどう活かして、自分が納得できる働き方を作っていくのかは自分次第だと思います。
この記事が、これから資格を取ろうとしている人や、資格を取った後の働き方に悩んでいる人の参考になれば幸いです。
